「ピンクピッグ」も走ったポルシェ70周年 【注目度】★

「フェスティバル・オブ・スピード」ではグッドウッドハウスと呼ばれるシンボル的な建物の前に歴代のレーシングポルシェが集められた

この連載で前回リポートした「マクラーレン600LT」の項でも触れた7月のグッドウッド「フェスティバル・オブ・スピード」。そこでポルシェが70周年のイベントを開催した。

2018年はいたるところで折りに触れ70周年イベントを行っているポルシェ。「フェスティバル・オブ・スピード」では1948年に作られた「356ロードスター」をはじめ、歴代のレースマシンを持ちこんだ。

手前が1948年型「356ロードスター」

往年のルマン24時間レース優勝ドライバー、デレク・ベルが917K(1969)を操縦してコースを走るなど見どころ充分。

「ポルシェの努力とおおぜいのドライバーの貢献があったからこそ、私がいまここでポルシェの70周年を祝っていられる」。ベルはそう語ってくれた。

いかに多くのマシンをポルシェが作ってきたか。それはそれは見ものだった。どのポルシェがよかった? というのが、現場のジャーナリスト同士の会話である。

「ピンクピッグ」(またの名をベルタ)と名づけられたかつての917/20(1971)と同じテーマの塗装を施された18年のルマン・クラス優勝車もグッドウッドを走った

歴史的なモデルだったらダカールラリーの959(1986)が印象的だった。いっぽう18年のルマン24時間レースでGTE Proクラス優勝の911RSR「ピンクピッグ」模様車も強く記憶に残るものだ。

ポルシェはいつもレースで確実に結果を出してきた。それで自動車界を盛り上げてきてくれたのだ。