万年筆でタスクを書き出すのを日課にするのはなぜか

万年筆はファッションだ!

万年筆は、単なる「筆記具」ではない。重要な書類にサインするときや、取引先との打ち合わせ、会議など視線を集めるビジネスシーンで、さりげなくステータスをアピールすることができる。だからこそ、どんなブランドを選ぶか、どんな価格帯のものを選ぶか、どんなデザインを選ぶか、ということは非常に重要だ。自分にとって、どんな万年筆が「正解」なのか、悩んでしまう人も多いことだろう。……続きを読む

「色」というビジネスツールを味方につける

言外のメッセージを色に乗せる

万年筆で使うインクの色といえば、これまでは「黒」や「ブルーブラック」と相場が決まっていた。しかし最近では、ピンクやグリーンなどカラフルなインクを楽しむ人も増えているという。

東京・蔵前にあるインク専門店「インクスタンド バイ カキモリ」では、万年筆用インクを好みの色にオーダーし、自分だけの色をつくることができる。

「お客様のなかには、希望する色を明確にイメージされている方もいらっしゃいますが、半数以上の方は『色をつくるのが楽しそう』と来店されます」。こう話すのは、店長の菅原香織さんだ。……続きを読む

契約の詰めに花を添える、美しい自筆サイン

ペンで拓くビジネスチャンス

一般のビジネスパーソンはもちろんのこと、経営者や経営幹部ともなれば、その個性や人格にはビジネスパートナーの注目が集まる。そして、その人が描くサインは、単なる署名の域を超え、「会社の顔」として、その品格を如実に映し出すこととなる。ビジネスがますますグローバル化する現在、国際的にも通用するサインは「ビジネスパーソンの必須アイテム」と言えるだろう。……続きを読む

text:Akira Umezawa
photograph:Tadashi Aizawa