タンブールの新しい旅が始まった――ルイ・ヴィトン LOUIS VUITTON
モダンでシャープな方向に“タンブールワールド”が拡大
旅のスタイルを創ることがルイ・ヴィトンのクリエーションに一貫するテーマである。これまでの「タンブール」が優雅でリラックスした旅のスタイルだとすれば、この時計はより都会的でスタイリッシュな旅を思い描かせる。今年ローンチされた新コレクション「タンブール ムーン」のことである。
遠目にも一瞥でルイ・ヴィトンの腕時計とわかるのが、厚みがあり太鼓モチーフの丸形ケースを携えたタンブールである。高級時計市場に本格参入したのは2002年と後発だったにもかかわらず、グランメゾンの創造力の力量を見せられたというべきか、そのユニークなデザインゆえに短時日でアイコンとなり、いまや高級時計の世界でしかるべきポジションを獲得したといっていい。
側面が外側に膨らんだこのタンブールのケースをアレンジし、逆に内側に反るように湾曲させたのが新作のタンブール ムーンである。そのネーミングはケース側面が三日月のような曲線を描くことから。ストラップがワンタッチで着脱できる新システムが導入され、ストラップはおよそ30種から選択可能。一人一人の旅の時間を演出する仕掛けがいかにもこのブランドらしい。
※本記事は『PRESIDENT』2017年6.26号に掲載された記事をweb用に再編集したものです。
※価格はすべて税別価格です。
※本特集内で使用している略語は、18K=18金、SS=ステンレススチール、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=ローズゴールド、Pt=プラチナを表します。
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