夏に効く! ニットタイ×コットンスーツのエレガンス
ベージュのスーツは今、人気爆発中のナポリブランド。艶やかな生地はコットン素材だ。しかも内ポケットの生地タグから高級生地メーカー・ロロピアーナ社のものであることが分かる。
無地のベージュスーツには、シャツ&タイに柄物を合わせてカジュアルに着てしまいがちだが、増田さんはあえて無地シャツ&無地タイでシックにまとめている。コットンスーツも大人っぽくドレスアップできることを示す好例である。
コットンスーツは意外に生地が突っ張るため着心地が硬いものだが、「デ ペトリロ」のスーツは細見えするシルエットにも関わらず、フィッティングと縫製部に余裕がある。そのため窮屈さを微塵も感じさせないのだ。増田さんもその魅力にハマってしまい、もう2年ほど愛用しているのだそう。
シャツは「カミチャイオ・オッジ」。シャリっと強撚の糸で織られたメッシュ風の素材は汗ばむ素肌に貼り付かず、しかもフラットになりがちなVゾーンに立体感を与えてくれるものだ。
ここにニットタイを組み合わせるのが夏のVゾーンでは定番。凹凸のある編み地のニットタイは、カジュアルな雰囲気と、いかにも風が通り抜けそうな素材感で、清涼感ある胸元を演出してくれる。あえてチーフをしないのも、カジュアルスーツならではの着こなし方だ。
text:Zeroyon Lab.
photograph:Yuko Sugimoto