これから紹介する着こなしは三者三様だが、その着こなしテクニックのエッセンスをつかんでほしい。そうすれば、手持ちのアイテムに数点買い足すだけで、さまざまな印象を演出できるワードローブを完成させることができるはずだ。今持っているスーツやシャツ、ネクタイ、チーフをどのように活かせそうか、と考えながら読むことをお薦めする。
1.周囲の視線を捕まえる英国調の正統派
青みがかったスティールグレーのスリーピーススーツは淡いトーンゆえ、濃色のネクタイでコントラストを付けている谷口さん。ポイントアイテムをネクタイに絞り、目線を集中させた目的とは?……続きを読む
2.壁を感じさせない茶目っ気が好感度を上げる
今季の注目色でもあり、第3のビジネスカラーといわれるブラウンのスーツを選んだ渡部さん。ブラウンスーツには相性のいい白シャツ、ネクタイは柄1点使いに絞ることで、茶という色を引き立てた。あと一つ、茶を着るとき大事なポイントがあります。……続きを読む
3.着る人の繊細さが随所に表れている小技使い
見るからに柔らかそうな仕立てのスーツで登場してくれた田代さん。徹底的に柔らかい印象を醸成することへのこだわりは、シャツ、ネクタイ、ポケットチーフ、メガネにまで及んでいる。細かい気遣いができて、繊細な人柄がにじむスタイルだ。……続きを読む
4.ジャケパンスタイルの王道にして上級を行く
太田さんはネイビージャケットにグレーパンツの王道コーディネート。しかし、よく見ると衿羽根のボタンを外していたりと小技も取り入れている。しかも、ネクタイは最旬のものをチョイスとあってかなり高度な服装術だ。……続きを読む
5.柄モノは1点使い。しかもシャツで合わせるという粋
江島さんは「アズーロ・エ・マローネ」をVゾーンで実践した。スーツ、シャツ、ネクタイ、3アイテムのうち柄モノをひとつに絞ると、スーツかネクタイに柄をもってくる人が多いのだが、江島さんはシャツに柄を使っている。……続きを読む
伊勢丹新宿店メンズ館のスタイリスト(スタッフ)も日々、それぞれの個性に合わせ、感性で選んだ渾身のVゾーンメイクをしている。それを紹介する「Vゾーンの流儀」は、ISETAN MEN'S netで連載している人気企画だ。引き続き同企画とコラボし「V‐STYLE」として、イマドキ感のあるVゾーンメイクのテクニックをPRESIDENT STYLEで毎週更新していくので、お楽しみに。
text:Zeroyon Lab.
photograph:Yuko Sugimoto