アクセル全開、前衛のスピリット――タグ・ホイヤー TAG Heauer

「カレラ キャリバー ホイヤー01 ブラックセラミック&ローズゴールド」。ミドルケースはチタン、ラグは18KRG、ベゼルはブラックセラミック製。自社製クロノグラフキャリバー、ホイヤー01を備える。●チタン×18KRG。ケース径45mm。自動巻き。ラバー・ストラップ。100万円。〈LVMH ウォッチ・ジュエリージャパン タグ・ホイヤー〉

タグ・ホイヤーの加速が著しい。これまでも十分に“速い”ブランドだったがそこからギアを数段シフトアップしたかのような勢いだ。原動力であるハイパワーエンジンはこの人、2015年4月からブランドCEOに就くジャン=クロード・ビバー氏である。

ビバー氏は、かつてブランパンの再興を手がけ、その後低迷気味だったウブロを斬新なコンセプトのもとに再建してきた時計業界の超有名人物。時に豪腕とも称される氏の手腕はタグ・ホイヤーCEO就任直後からまたしても発揮された。ブランドのDNAであるモータースポーツとの深いかかわりを強調するために、日産と手を組んでル・マン24時間耐久レースへの参戦を発表、グーグルやインテルとの大型パートナーシップによるコネクテッドウォッチのローンチ、一流のアスリートやミュージシャンとのアンバサダー契約を多数締結……と、最近のタグ・ホイヤーは話題に事欠かない。

そのビバー氏が選ぶ“ブランドのいまを象徴する一本”が、新作「カレラ キャリバー ホイヤー01 ブラックセラミック&ローズゴールド」。3種類の素材を使い分けた手の込んだケースにスケルトンダイヤルを合わせ、内部には自社製クロノグラフキャリバーを搭載するなど、魅力満載、前衛のアクセル全開のインパクトだ。

※本記事は『PRESIDENT』2016年7.12号に掲載された記事をweb用に再編集したものです。
※価格はすべて税別価格です。
※本特集内で使用している略語は、18K=18金、SS=ステンレススチール、YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=ローズゴールド、Pt=プラチナを表します。

text : d・e・w