「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」――オーデマ ピゲ AUDEMARS PIGUET
「ロイヤル オーク オフショア」がより立体感のある個性的なデザインに
ビス留めされた8角形ベゼルを特徴とする「ロイヤル オーク」。これを力強くスポーティーに解釈したのが「ロイヤル オーク オフショア」で、2018年にコレクション誕生25周年を迎えた。その節目を記念して発表された新デザインが「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」だ。
ビスは残したまま、ベゼル幅が細くシャープになり、そのベゼルの形状に合わせて大胆で躍動感のある8つのブリッジを配置。もともとパワフルな同コレクションに先進的な立体感が加わり、近未来のスポーティーウォッチという印象だ。9時位置にトゥールビヨン、3時位置にクロノグラフの30分積算計を備えている。
「ヴァンガード マスターバンカー スケルトン」――フランク ミュラー FRANCK MULLER
フランク ミュラーが銀行家のためにつくった特許機構を現代風に
フランク ミュラー ウォッチランドグループ独自の新作展示会、WPHHで発表された新作から紹介するのは、「ヴァンガード マスターバンカー スケルトン」。3つの都市の時刻を表示するマスターバンカーは、それらすべての時刻調整をリュウズ一つで行える点も秀逸な実用機構である。
主要コレクション「ヴァンガード」のダイヤルをシースルーにしてその機構を見せたのがこのモデル。1996年に時計師フランク ミュラーが、友人であり銀行家(バンカー)の「世界の主要金融市場の時刻がすぐに分かる時計があれば」という要望に応えてつくり上げた特許機構がその目で楽しめる。ムーブメントはケースやインデックスのデザインに合わせて、地板の両サイドをスケルトン化して躍動的な印象になっている。
「RM 53-01 トゥールビヨン パブロ・マクドナウ」――リシャール・ミル RICHARD MILLE
ポロ競技にも耐える時計の追求から生まれた、前衛的なフレームワーク
「RM 53-01 トゥールビヨン パブロ・マクドナウ」は、ポロプレイヤー、パブロ・マクドナウのために製作されたモデル。激しいポロ競技の衝撃から時計を守るためにいくつかの技術が用いられた。
まず、風防の強度を高めるためにサファイアガラスを2重構造にしてその間にポリビニールのフィルムを挟むことで、万一ガラスが割れても飛散を防ぐラミネート加工を施した。特殊なサファイアガラスを使用。また、通常はブリッジに固定されるムーブメントを直径0.27mmのケーブルで吊るし、衝撃を吸収するサスペンション構造にしている。
優れた耐衝撃性もさることながら、このケーブルワークと2本の地板が織り成す構造の面白さが何よりの見どころだ。