編集部スタッフも実証済み。簡単に男をあげる

1つ目の記事は、パーソナルイメージングディレクターとして、数々の経営者のスタイリングを手掛けてきた高橋みどりさんの連載から「通勤途中に、たった500円で“男をあげる”方法」を。これは編集部スタッフも思わず膝を打った納得の記事でした。なんのことはない、ポケットチーフを挿すように、という内容なのですが、実際、通勤電車を見回してもチーフを挿している男性の少ないこと。この記事の取材以降、筆者もチーフを挿すようになりましたが、気分が晴れ晴れします。連休明けに胸を張って出社したいという方には、ぜひ実践してほしい簡単なおしゃれです。

スーツは男を格好よく見せてくれる最高の服だ

2つ目に紹介するのは、ご存じファッションイラストレーターの重鎮、綿谷寛さんにインタビューした「スーツ4着で十分、スタイルは工夫次第~『STYLE』著者・綿谷 寛さんに聞く」。映画を見ながらスタイリングセンスを磨いてきた綿谷さん。スーツは4着あれば十分着回しを楽しめる、という含蓄のある言葉をいただきました。自分のスタイルが定まっていればいるほど、おしゃれのアイテム数は少なくて済むのかもしれませんね。そのためには、自分に本当に似合うのか、吟味すること。クローゼットに眠っている洋服を、もう一度試着してみてはどうでしょうか?

自分のスタイルは、自己の内面からにじみ出す

3つ目の記事は、少し変わり種の記事を。渋谷の古書店「Flying Books」の店主・山路和広さんに選んでもらった「にじみ出るような服装のセンスを磨くなら、名作写真集に学べ」。連休中を読書にあてる人は多いと思いますが、こんな写真集を手に取ってみるのはどうでしょうか? どの写真からも「服は人なり」といったムードがじわりとにじみだしています。同じ服を着ていても、妙にかっこよく着こなせる人とそうでない人がいます。似合う、似合わないというだけでなく、自己の内面や人生の背景と服とのマッチングが重要なのかもしれません。

紳士の装いは英国に、男の装いはイタリアに学ぶ

4つ目の記事は、文化的な観点からメンズファッションを語るジャーナリストの長谷川喜美さんの「イギリスとイタリアのスーツスタイルはなぜ格好いい?」。サヴィル・ロウとサルトリアに通い詰めて取材した長谷川さんが語る両国のスーツスタイルの違いが興味深い。取材時に「イタリア男は女性にもてたい。英国紳士はそう思っていても言わない」と長谷川さんが指摘していたことを思い出します。この休みの間に、自分のスーツスタイルが、果たしてどちらのお国柄になじむのか。深く考えてみるのも面白いかもしれません。

自分のパーソナリティを表すクロノグラフを探す

5つ目の記事は、時計ジャーナリストとしてバーセルやジュネーブにも足を運ぶ水谷浩明さんの「クロノグラフとは前進し続ける男のシンボルだ~働く男を刺激するクロノグラフ」をどうそ。時計好きの間でも、特にファンが多いのがクロノグラフ。デザイン的にも男心をくすぐりますよね。水谷さんによれば、クロノを選ぶときのコツは自分のパーソナリティを表すことといいます。一見、似たようなデザインの中にもブランドの哲学には違いがあるから。ちなみに本連載のアーカイブを最初から順番に読むとクロノの歴史をたどれる構成になっていますので、ぜひ読破を!

text:PRESIDENT STYLE