マイルールのポイントは自分なりの軸をつくること
服装とは不思議なもので、雑誌などを見て即席に真似ただけでは、本当のスタイルと呼べるものにはなりません。どうしても付け焼刃的な雰囲気は漂ってしまうもの。
特に男性の服装は、日々の積み重ねから少しずつ完成に近づくものです。であれば、積み上げるための“軸”がどうしても不可欠。それこそがマイルールなのです。
ビジネススタイルの場合は、華美である必要は一切ありません。「Vゾーンは無地にこだわる」「ブルー系でまとめる」といった、あくまでもアンダーステイトメント(控えめ)なものでOKです。続けることで何かしらの重みとなり、その人らしい説得力のあるスタイルが完成するからです。
大切なのは自分がどういったパーソナリティを持っているかを把握すること。そこから導き出したルールを確立して、まずはあれこれ試行錯誤を繰り返しましょう。自己の嗜好にリンクしたルールは長続きさせやすく、時間をかけて熟成させた装いは、必ずや強い説得力を持つ素敵なスタイルとなるでしょう。
text:zeroyon lab.
photograph:Ryohei Watanabe
styling:Mitsunori Aoyagi
model:Kenji Kureyama