2019年、トリックとカルパ、2つのコレクションからスレートグレーダイヤルモデルを発表してきたパルミジャーニ・フルリエ。今回、新たに「トンダ」コレクションから新作を発表した。ホワイトゴールドとローズゴールドの2種類が展開され、それぞれ25本限定で生産される。

「トンダ」からは2017年、「トンダ クロノール アニヴェルセール」が、クロノグラフカテゴリーでジュネーブ時計グランプリを受賞している。1976年に時計の修理工房からスタートしたパルミジャーニ・フルリエ。数多くの傑作時計を研究し尽くすことで蓄積してきた知識と技術の高さを物語っている。

今回紹介するスレートグレーカラーのダイヤルを備えた「トンダ クロノール」にも、その知と技が集約されている。マスキュリンな宝石のような、このオートオルロジュリのモデルを駆動する手巻式キャリバーPF361は、地板とブリッジがゴールド製で、1時間に3万6000回振動する心臓部。コラムホイールを2つ搭載することで、スプリットセコンドを組み込んだ一体型クロノグラフを実現した。カウンターは、読み取りやすさに配慮したオフセンターに配置。タキメーターとパルスメーターの目盛り、視認性を高めるために異なるカラーを採用したスプリットセコンド針、リューズよりも少し高めに配置されたカウンターなど、ダイヤルも特徴的に仕上げた。

左:「トンダ クロノール」 ローズゴールド/右:「トンダ クロノール」ホワイトゴールド

ケースやダイヤルだけではない。サファイアクリスタルのケースバックから覗くムーブメントの装飾も圧巻の美しさ。この内側から外側まで貫かれた美意識からは、時計作りにかけるメゾンの熱量の大きさが伝わってくる。「まぁこんなものか」と妥協せずに、細部にまでこだわり抜く姿勢が人の心を動かす、ということをこの時計が教えてくれる。漫然とした長時間労働はお薦めしないが、たまには自分を追い込んで質の高い仕事をすることがあってもいいはずだ。

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パルミジャーニ・フルリエ

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